目次
はじめに
「英検の受験方法に従来の英検と英検S-CBTがあるみたいだけど、英検S-CBTってなんなの?」
「英検S-CBTはPCを使って、1日4技能のテストみたいだけど、実際どんな感じなの?」
この記事では、英検S-CBTの内容と従来型の英検との違いをまとめます。
試験の内容だけではなく、私が実際に受験した体験記もまとめていきますので、これから受験する方は参考にしてください。
試験
英検S-CBTってそもそも何?
英検S-CBTはコンピュータを使用してテストを受ける形式の英検のことです。
CBTとは、Computer Based Testingの略です(Sが何なのかわかりませんでした..)。
全てのテストをコンピュータで受けることができますが、ライティングは筆記かタイピングを選ぶことができます。
どちらを選択するかは、申し込みの時に決めておく必要があります。
英検S-CBTのテスト内容
テストの内容自体は、従来型英検と同様に、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能です。
従来型英検は3級以上で2次試験があるので、2日間に分けてテストが行われますが、英検S-CBTでは1日で4技能のテストを行います。
英検S-CBTと従来型英検との違い
英検S-CBTと従来型英検の違いを表にまとめてみました。
従来型英検 | 英検S-CBT | |
試験日 | 決まった日程で3回/年 6、10、1月(2023年度) |
毎週土日(会場によっては平日受験可) |
試験の形式 | 紙ベースのテスト | コンピュータベースのテスト (ライティングは紙の解答用紙あり) |
必要な日数 | 2日 (1次試験1日+2次試験1日) |
1日 |
受験可能な級 | 1級から5級まで全て | 準1級、2級、準2級、3級 |
受験料 準1級〜3級 |
準1級 ¥9,800 2級 ¥8,400 準2級 ¥7,900 3級 ¥6,400 |
準1級 ¥9,900 2級 ¥9,000 準2級 ¥8,500 3級 ¥7,200 |
英検S-CBTのメリット・デメリット
英検S-CBTのメリットは
- 年間の試験の回数が多いので日程調整がしやすい。
- 4技能のテストを1日で受けることができる。
- スピーキングも含めてコンピュータベースの試験なので、面接の緊張感がない。
英検S-CBTのデメリットは
- 受験料がやや高い(移動の費用や日程調整のことを考えるとそれほど気にならない?)。
- 4技能のテストを1日で受けるので、対策が大変になる。
- コンピュータベースの試験に慣れていないと余計な心配が増える。
体験記
英検S-CBTにはたくさんのメリットがあると感じていますが、一方で、コンピュータを使用したテストに慣れている人はそれほどいないと思います。
これから英検S-CBTを受験する方が少しでもテストに集中できるように、試験会場であったことをまとめてみました。
2022年の夏にテストセンターで英検S-CBTを受けてきました(テストセンターは平日も受験できるところもあります)。
以下は、私が2022年に受験した英検S-CBT2級をまとめたものです。現在のルールや仕様と同じであることは保証できませんので、ご了承ください。
試験前〜着席まで
*私が受験した2022年8月は新型コロナウイルスが流行していたので、受付に行く前に検温や体調チェックがありました。
受付では、受験票と本人確認書類を見せると、「受験控」という用紙が渡されます。
受験控には座席番号やテストで使用するPCに入力するパスワードが記載されていました。
試験会場に入る前には、荷物を全てロッカーにしまう必要があるのですが、結構厳しくチェックを受けました。
消しゴムのスリーブ(ケースですね)は外さないとダメで、鉛筆のキャップも持ち込み禁止、ポケットの中が空になっていることも確認されました。
席に着いたら受験控に記載されているパスワードを入力して、試験開始時間まで待ちます。
試験前〜着席後
最初はスピーキングのテストのために音声テストがあります。
受験者がヘッドセットをつけながら、一斉にHello, how are you. と言います。
その後、自分が吹き込んだ音声を確認するように指示されます。
試験開始
英検S-CBTのテストは、従来型英検の2次試験であるスピーキングから始まります。
その後、リスニング、リーディング、ライティングの順で試験が進みます。
スピーキング
スピーキングのテストに入る前にコンピュータの面接官が、何やら話しかけてきましたが、私は早速聞き逃してしまいました。
周りの受験者は、by trainなどと答えていました。恐らく、ここまでどうやってきたのですか?のような質問だったと思います(ヘッドセットをしても周りの受験者の声は結構聞こえてきます)。
結局何も話せず次へ進みましたが、合格できたので採点に大きく影響はしないと思います。
この質問の後から、テストが始まります。
採点に関わるテスト中には、聞き直すボタンがあるので何度か音声を聞き直すことができます(最初の質問にはありませんでした..)
リスニング・リーディング
次はリスニングですが、スピーキングのテストが終わった段階で帰宅する方がいるので、退室を待ちます。
リスニングとリーディングは正しい選択肢をクリックして、次の画面に進むようにチュートリアルがあります。
操作方法がわからなければ、試験官に直接尋ねることもできます。
ライティング
ライティングの解答形式を筆記にした方は解答用紙が配布され、タイピング形式にした方には、メモ用紙が配布されます。
英検のライティングはワード数の指定がありますが、タイピング形式の場合は画面に表示されるので自分でカウントする必要はありませんでした。
*リーディングとライティングの残りの試験時間も画面上に表示されていました。
*解答が終わったら途中退室をすることも可能でした。
まとめ
この記事では、英検S-CBTを従来型英検と比較しながらまとめました。
また、私が2022年に受けた英検S-CBTのこともまとめましたので、参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
参考
- 公益財団法人 日本英語検定協会, 英検S-CBT, https://www.eiken.or.jp/s-cbt/, (閲覧日:2023/05/27)